抗体検査(K型コロナの抗体獲得)によるリスク管理
K型の新型コロナウィルスの抗体が重症化を防ぐ
Youtube動画やネット記事では、日本では「K型の新型コロナウィルス」の集団免疫が既に獲得できているため、コロナ死者が少ないとのこと。
これらの内容が正しければ、「K型の新型コロナウィルス」の抗体を持っていない人が、重症化を招く「G型の新型コロナウィルス」の脅威にさられてしまうため、「K型の新型コロナウィルス」の抗体検査が重要なのでは…。
紹介動画
【安倍総理の意図?】だらしない入国規制の結果…!?【吉野敏明】
参考記事

Vol.6(2020/5/14)世界の状況/日本の状況/ワクチンの有効性と抗体依存性感染増強/治療薬の最新情報/ほか - 東京ミッドタウンクリニック
緊急事態宣言の延長や解除の動向に揺れ動いている5月前半ですが、改めて新型コロナウイルス感染症の現在の動向を確認
紹介動画まとめ
新型コロナウィルスの種類
新型コロナウィルスには、S型、K型、G型があり、病原性が変わるとのこと。
- S型:最初に出たタイプ。弱毒ウィルス
- K型:2番目に出たタイプ。S型からの変異。無症候性~軽症
- G型:中国・武漢発のタイプ、さらに上海で変異して欧米にも広がったタイプ
K型よりも非常に感染力が強く死亡率も高い危険なウィルス
毒性(病原性)の強さ
- 毒性(病原性)の強さ「S型<K型<G型」
- S型とK型は病原性が低く、風邪症状で気付かないレベル。
- S型の抗体は、G型感染の予防力に乏しい。
- S型の抗体は「抗体依存性免疫増強(ADE)効果」が起こる。
【抗体依存性免疫増強(ADE)効果とは…】
抗体の助けを得てウィルスが逆に爆発的に増殖してしまうこと。
通常、ウィルス感染して体の中にたくさんのウィルスがあると、抗原抗体反応(抗体の生成)で抗体できる。そして、抗体は血液中とか組織中にはいるが細胞の中には入らず、抗体で血液中のウィルスは殺せるが細胞の中に侵入したウィルスまでは殺せない。
そのため、一見、血液中にはウィルスが全くいないぐらいな状態になっても、ウイルスが抗体と結合して免疫細胞などに取り込まれた場合、細胞内でのウイルスの感染が促進されウィルスが増殖してしまう。(K型の抗体の場合は、細胞性免疫による感染予防効果がある)
その後、ウイルス感染した免疫細胞は暴走し、サイトカインという因子を過剰に放出(サイトカインストーム)、重篤な感染症を起こすことを抗体依存性免疫増強(ADE)という。
日本人はS型とK型に感染
日本では入国制限は3月9日までは武漢からに限られていたためか、
S型とK型が武漢以外の中国全土から日本に流入・蔓延し、
G型が日本に到来する前に多くの日本人が感染。
武漢以外の国からの入国制限を始めるのが遅かったおかげで、
K型のウィルス感染が増えて、K型への集団免疫ができ、
これによって、G型という感染力が毒性の強いタイプの
ウィルス感染を大幅に抑えることができた。
日本人の集団免疫
- K型の集団免疫は獲得済み。
- K型はG型を抑制する。
- G型に関しては集団免疫まで数が足りない。
- S型とK型の両方に感染時は、K型だけよりもG型を抑制する。
【日本でコロナ死者が少ない理由】
- K型が既に入っていること
- 中国人の渡航制限を欧米よりも遅めに設定されたこと
欧米人の集団免疫
- S型の集団免疫
- K型の新型コロナウィルスは欧米には入っていなかった。
- 免疫的に無防備な状態でG型を流入させた。
- 予測ではなく統計に基づく結果では、
「S型への抗体によるADE」と、
「K型への細胞性免疫による感染予防が起こらなかったこと」
の2つの理由により、欧米ではG型感染が増えた。
日本人が獲得していたK型ではADEを起こさない。
現在の抗体検査
- 現在の抗体価キットはカットオフ値を高く設定。
カットオフ値とは、検査結果の陽性、陰性を分ける値のこと - カットオフ値を下げて再検査すると
→ほとんどの日本人がK型に対する抗体を保有とのこと。
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